【無事に開催しました】4/18(土) 第6回子育て×政治 座談会@ZOOM〜森議員に聞く・伝える・質問する〜

この状況下でお忙しい中、東京都議のもり愛議員に参加していただきました。

今回は初めてのZOOM開催&2時間という短い時間の中でしたが、「今の現状を知る」「市民の生活を伝える」そして「共に考える」、建設的な場になったように思います。また森さんからある提案もあり、今後の展開が楽しみになった良き時間になりました。




次回は豊島区自民党議員をお呼びして開催したいと思います。ご興味ある方は気軽にお越しください。運営している僕たちもまだまだ勉強中です。一緒に「知る」ことから始めましょう^^
もり愛都議会議員と皆さんとの話した内容を、グラレコと文章でまとめました😊





<森愛さんのお話>

・区議時代に葛藤していた子育て支援策、例えば大田区のみで不妊治療の予算つけるのは難しいが、都道府県(東京都)では「35歳までの年齢制限を40歳以上に」「世帯年収900万円まで」と昨年より手厚くなっている。

・現在の東京都の判断はスピーディ。例えば、ベビーカーを押すママの9割が怖い目にあった経験あり、この声を拾った議員が小池知事に要望書を渡し、都営地下鉄の大江戸線ではトーマスの車両ができてベビーカーも安心して使える電車にすぐ変わった。コロナ対策としても、保育士さんを守るため「原則休業」を打ち出した。医療現場や社会インフラに携わる方のため4/10以降は保育園あけていても在宅できる方は登園自粛をお願いした。

・他に、1世帯あたり年24000円を上限に妊婦さんのタクシー券として使ってもらえるよう補助。多胎児世帯で虐待が増えているショッキングな状況を受けて、ベビーシッター利用緯線事業を多胎児家庭に広げ、多胎ピアサポート事業にも力を入れている。小学校以上も一斉休業の今、学童保育の重要性を鑑み、ベビーシッター利用支援事業の枠を小学校低学年まで拡大する。全て「とうきょうママパパ応援事業」として打ち出している。

・「東京都はこれだけの支援をしている」とメニューは示せるが、区が採択して事業化されないと使ってもらえない問題がある。

<今回のコロナで、森さんの活動への変化は?> 

昨日は都庁で会議があったが、議会もすべて閉会のため基本的にオンラインで会議、産後1か月からすぐに選挙だったので、子供とこんなにいられる時間は尊い。

<オンラインでやりにくい面はある?> 

ほぼ毎日都庁にいるのが都議として当たり前だったが、必要な時間だけオンラインにつながりながら自宅で仕事ができて、働き方改革を感じている。

<オンラインばかりだと、市民の方々につながりにくいと感じる?> 

自宅でも毎日、LINEやメール・電話で相談を受けている。政治家の仕事も変わる気がする。

<今、貧困など暮らしの相談が多い? 感染についての相談が多い?> 

医者からは医療崩壊を防ぐため早く発熱外来を作ってほしいなどの声、一般の方からは仕事がなくなったことによる不安、店舗の売上がなく家賃を何とかしてほしいといった声、保育業界では「保育料が減り運営維持できないので閉園を決めた」という小規模園の声もあった、子供第一のアットホームな保育をしていただいた方が閉園を選ぶ状況。ハシゴを外す対応でなくしっかりした制度で支えていかないと、どこも経営きびしいと感じる。

<参加者との質疑応答>

Jさん: 制度が現場に届かないジレンマに共感。行政と民意のパイプ・議会に民意を伝える人が必要。東京都は何故そんなにレスポンスがスピーディなのか?

森さん: 区議時代は「もっとこれがあればいいのに!」と葛藤があった。ベビーシッターの制度も、東京都で決まっても大田区ではすぐに使えなかった。区長のやる気が大きいように思う。現在のコロナ対策でも市長・区長の役割の大きさがクローズアップされているが、独自のやり方ができる区には、割と早く採用してもらえるように感じている。

Sさん: 前回、中野区での開催で「区長が変わって子育て政策が第一優先となった」という話を聞いた。ニュースでも目にする安倍さんと小池さんのズレ、自治体ごとに休園の方向性も違う、その違いが良さでもあり難しさもあるんだなと、今回明るみに出た気がしている。(政治を選び)行政に訴えかけるのは市民の僕らの責任でもあるので、その部分をやらなければいけないと強く感じる。

Kさん: 東京都の場合は小池さんのリーダーシップもあるが、近隣の神奈川等と比べて財政に余裕あり、やりやすい面もあるように思います。スウェーデンの福祉関係が手厚いのは間接税が23%あるため。一律に比較はできないが、どんな環境に生まれても豊かな人生を保障するには税金、財源が必要です。

Sさん: (金融)資本主義が何か変わるチャンスかもしれない。

Aさん: 今まで全く政治に興味を持たなかった側の人間ですが、今回参加して思ったより遠くない、ママの声でベビーカー専用車両ができたといった話とか、住民の意見が反映されるんだなと身近に感じました。小規模保育園の話、分かります。今認可外で働いていますが、自主的に登園自粛されている方もいる中、保育園側の給与を保障しようとすると「保育料を払わなくて大丈夫」とは言えず、一度も登園していない家庭からも通常保育料をいただいている形になっているのが現状です。それを変えるために、自粛されている家庭にもオンラインでアプローチできないかと試行錯誤中です。

森さん: そういったところを東京都(都道府県?)が、小規模園の親御さんの負担する部分を都が保障するように働きかけていきたいと思います。

Sさん: 認可外の保障の話も出ているのでしょうか?

森さん: 知事に要望書は出しています。そういうところこそ都が補填すべきと思っています。今、知事は本当に休んでいないなと思います。マスクは手作りですよね。

Cさん:国会議員の方々と話し、「現場の状況にも詳しくて驚いた」「助成金などの取り組みが自治体ごとに違って困る」など分かってくれているとは感じたが、何とかならないのか。

森さん: 例えば、多子世代支援は目玉事業として予算をつけているのに現場に届いていない、何かしら見直さないといけない。まず「とうきょうママパパ応援事業」を使ってもらわないといけない。各区の区議さんにも声を上げないといけないかもしれない。

Fさん: 国からは「基本開園してください」「自粛のお願いしてください」「保育料は日割りで割り引いてください」と要請だけが来る。認証は助成あるが企業主導は(認可外も)なく、割り引かないか給与を下げるか、どちらかしかない。都からも何かしてもらえないか。しわ寄せは保育業界に来る。政府も何もやっていないわけでないが、僕らはどこに訴えていったらいいのでしょうか? 区長? 議員さん? 役所?

森さん: 「議会宛に陳情を出す」「区長に声を寄せる」、この2本が良いと思います。

Aさん: 背景が分かって勉強になりました。保育者養成校で働いている自分の一番身近な悩みも聞いてください。毎年100人ほど卒業生がいますが、保育士資格保有者の奪い合いになっています。今回コロナの要因で3/31までに就職辞退が増え、保育士補充できていないという話は1件2件ではありません。奪い合いになっている背景には色々あります、保育料も無料になり、待機児童ゼロが掲げられ、人材紹介で利益を得る業者に保育で得たお金を多く払わざるを得ない保育園の運営、学生もクオカードなどで派遣会社イベントに釣られてしまって……そういった状況にも耳を傾けていただけたらありがたいです。

Sさん: 他で養成校がなくなったという話も聞いたりします。

Mさん: 運営側はこんなに大変なんだと思いました。助成がないのもびっくりしました。個人的に以前から児童養護施設に興味あり、10〜20代のシングルマザー、夜の仕事をしないといけないような家庭、今このコロナで社会的な援助があまりないのではないか、どうなっているのかが気になっています。

Kさん: 半年ぐらいこのイベントをやってきて、区議さんは「近所の公園でボールを使えるようにしてくれる」など身近なイメージ、今回都議さんの話で「もっとスケールの大きいこと中心に動かれているんだ」と分かったんですけど、都が方針出してもやらないとか、都と区・国と区の関係性、都議と区議の連携、そのあたりが気になりました。

森さん: 今回もいきなり一斉休校が決まって衝撃を受けた。大田区で始まったこども食堂が向き合っていた「学校給食でしか栄養とれていない子もいる」という問題。「子供たちが大変だから給食だけでも続けて!」と知事に伝えて支援に乗り出したが、大田区は「対象児童が4万人いるから給食は無理」となってしまった。現場が選んでくれないと支援が届かない。自治体と連携が必要。日野市は給食のみの提供を開始したと聞く。このまま休校が長引くと、ネグレクトや貧困、子供たちの健康が心配。

Sさん: 僕らがアプローチする場合は、区議や区長の色合いを見つつが良いのか?

森さん: 政治の話をしてしまうが、本来は投票率の向上、国政選挙は50%ほどあるのに、例えば先ほど話に出た中野区の区長選挙も34%。そこが本当は重要。

Sさん: 区議と都議の違い、実際にどのように感じられていますか?

森さん: 区議時代、現場の「不妊治療がきつい」といった声を伝えても、区は「東京都にお願いしてください」。今はそういったことに向かい合えてやりがいを感じるが、先ほどMさんが仰っていたシングルマザーや多子世帯の問題など課題は耐えない。今、「感染が怖いが生活が厳しくキャバクラに出勤している」と相談してくださるお母さんも沢山いる。身近な課題に向き合う区議会も重要だが、「しっかり予算つけるからやってね」と、区を動かして現場の支援ができるのも東京都だと感じている。東京都で成功例ができると国が動いたりもする。

Jさん: 今読んでいるスウェーデンの書籍「課題と予算の付け方」「子供の育つ環境や保護者支援の優先順位」そこを上げていくフェーズなのかと感じる。現場で今最前線にいる、社会保障されていなかった方々が浮き彫りになっている。ちゃんと声を上げて自分たちなりのアクションを起こして、上に位置づけてもらうこと。発信、早さとモデルケースの作り方。長期的に先を見た活動もできたらいいなと思う。

Cさん: 豊島区の地域のお祭りに来てくれる区議さん、企業主導型に家賃補助がないと話したら、保育課で意見を伝えてくださった。中央区の若い区議さん、卒園式に来てくれて、夜ズームでもスタッフたちと座談会、「ガードレールほしい」「公園ほしい」という話に耳を傾けてくれた。声が届くか分からないが、具体的に伝えていくアプローチが大事かなと思う。枝野さんに「国会は子供のことをどれだけ大事だと思ってる?」と聞いたところ、「内閣や行政のほうが堅い方多く、子育て現場を汲んでくれないかも?」といった反応、行政や厚労省のようなところにも声をかけていく必要がある?

森さん: 政治的判断には、現場の声が重要。当事者の要望が具体的に分かれば動ける。都も行政も、来年度予算をつける前に2ヶ月ほど色々な業界と予算ヒアリングをする。政策立案から保育士さん積極的に加わってもらえたらいい、保育業界の団体はあるのか?

Sさん: 以前、「やっぱり票数だよ」「数万人の組織団体を作る必要がある」という助言があった。いかに伝えていくか、実績をつくっていくか、保育業界も力をあわせて行く必要があるように思う。今の保育は自治体や国に偏っている部分があると気づかされた。個人的な意見だが、ローカルを大事に、大田区のことは大田区で済ませられるようにしたい。

Pさん: 東京都といっても区によって全然対応が違うと分かった。zoomでの開催、遠隔からの参加でも、身近に感じて貴重な場。

<次回は2020年6月に豊島区、自民党の磯議員をお呼びして開催予定です!>

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